介護職へ就職をするのであれば、今はベストタイミングだといえます。介護の現場が慢性的な人手不足状態に陥っているのは、歯止めのきかない少子高齢化が原因です。人間は否応なしに年を重ねて体が不自由になり、いつか要介護状態となるものです。自然に要介護状態の高齢者は増えるものの、働き手は勝手に増えないので人手不足になってしまっているのです。
人手不足なのには、少子化以外にも理由があります。介護の世界はとてもハードな仕事だと言われています。汚物の処理なども伴う体力仕事である上、時には厳しい言葉も耳に入ります。「自分たちの頑張りで高齢者たちが快適に毎日を過ごせている」という実感を持ちながら勤務できるやりがいのある仕事なのですが、仕事の苦痛に耐えきれない人も多いので離職率が高いという現実があるのです。
基本的に介護の現場は女性が多いものです。女性には母性があり、子供の世話を経験していることもあるため、得意分野だといっても過言ではないでしょう。女性らしいやさしい声や自然な笑顔も高齢者を安心させ、心を開いてもらえるのです。そのため、男性が入る場合は、当然笑顔は必要になってきます。話しかけやすく温かいふるまいができるかどうかも重要になります。
資格に関してですが、介護系の資格を持っていないと採用してもらえない場合がある一方、働きながらの資格取得ができる場所もあるので未経験でも採用されるのは難しくありません。しかし、介護の仕事内容を理解するという意味でも、はじめに資格を取っておいた方がいいでしょう。
介護施設の働き場所はたくさんあります。しかし、その中でも待遇が良ければ競争率は高いものです。希望する介護施設に採用されるためには、しっかりとそこの業務に携わっていきたいという気持ちを伝えることが大切になります。